電磁弁のポート数については、前回記事にしました。今回は下記一覧表の中の「ソレノイド」について説明しようと思います。
電磁弁のポート数についてはこちらから。
方向制御弁種類一覧
ソレノイド | 構造 | ドライ | |||
ウェット | |||||
電圧 | DC24V・DC10V・DC100V | ||||
AC100V・AC200V | |||||
ADC100V-ADC200V | |||||
スプリング形態 | 3ポジション スプリングセンター | ||||
2ポジション オフセット(2PS) | |||||
2ポジション ノースプリングデテント形(2PD) | |||||
スプール形状 3ポジションバルブの中央位置での形状 | オールポートオープン | ||||
オールポートブロック | |||||
P-A-B | |||||
A-B-T | |||||
P-T | |||||
等々 | |||||
動作方式 | 直動形 | ||||
パイロット形 | |||||
特殊仕様 | 防爆 | ||||
CEマーキング | |||||
省電力 | |||||
ショックレス | |||||
耐圧 | |||||
等々 |
今回はその中でもソレノイドについて説明します。
ソレノイドの構造の種類
そもそもソレノイドとは電気を流すことで磁力を発生させ鉄心を動かす部分です。具体的にはコイル状になっている電線に電気を流し、電磁誘導をおこすことで鉄心を動かします。
この鉄心部分が油で満たされているかドライであるかで「ウェット型」と「ドライ型」が決まります。

自分が知っている限りドライ型はほとんど使用されておらず、主流はウェット型だと思いますので名前を知っている程度でもよいのでは?と思っています。
ドライ型とウェット型の特徴
ドライ型
鉄心部分にOリングを用いてシールをし、空気中を移動するタイプ。
- 応答性が良い
- 消費電力が小さい
- 切り替え時間のブレが少ない(温度の影響を受けない)
ウェット型
ドライ型と逆に鉄心部分に油が満たされているタイプです。
- 既に油が満たされているので油漏れの心配がない
- 油により衝撃が緩和されている
電圧による分類
ソレノイドバルブは電圧を選択できるようになっています。
電圧の種類は交流のACと直流のDCがあります。
- AC型:切り替えの応答性が速いが、切り替え時の衝撃が大きいのと長時間の通電でコイルが焼ける可能性があります。
- DC型:ACとは逆にコイルの焼けることはありませんが直流電源を用意する必要があります。
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