油圧バルブ(電磁弁)の基礎 ショックレスバルブ・省電力バルブについて

油圧

今までの記事にて油圧バルブ(電磁弁)の標準部分の説明をしました。(標準部分の説明の記事はこちらから)

今回は、知っておくと便利なバルブのオプションについて説明します。

油圧バルブのオプション

ショックレスバルブ

油圧バルブが切り替わると、衝撃が発生します。この衝撃は圧力や流量が高ければ高いほど大きくなります。自分の経験では圧力10MPa・流量60L/minで気になるレベルでした。発生した衝撃は油圧ホースの脈動やマニホールドの振動として伝わり、機械を破損させる場合もあります。なにより、本当にうるさいです。

設備を毎日使う側からしたら、何回も「バッコン・バッコン」言われったらたまったものではないです。そんなときに使用するのがショックレスバルブです。

原理はスプールの切り替える速度を緩やかにすることで可能としています。逆に言うと応答速度が遅くなるというデメリットも存在します。

省電力バルブ

一般的に油圧バルブは消費電力が高いゆえに、電源部にリレーを設けることが一般的です。しかし省電力タイプは電力を抑えているためリレーがなくとも使用できるバルブです。

逆にデメリットは制御可能な圧力と流量が小さい。応答時間のばらつきが大きいことがあげられます。

例えば何かに追従したい。なるべく精度よく中間停止したいなどの用途では不向きです。

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