機械設計において、基本中の基本。SS400について解説。
まとめ SS400とは
そもそもSS材とは
機械材料の中で一番一般的で使用頻度の最も高い材料である。
形の種類も多く鋼板、平板、丸棒、形鋼が流通しており、材料の分類としては機械構造用圧延鋼材に属します。
その中でも一番使用頻度が多いのがSS400。機械設計においてトップ中のトップです。私も12年以上設計業務に携わっていますが、その名を聞かなかった日はないのでは?と言うくらいによく出ます。
SS材の名前について
例 SS400
SSとは「Steel Structure」の略です。SSの後の「400」は引っ張り強度をあらわしています。
なので、SS400は「Steel Structure 400N/㎟~」という意味です。
SS材には他にも種類があります。他の種類については下記表を参照ください。

引っ張り強度の他にリンPと硫黄Sを指定していますが、他の材料(SC材等)のように材料を形成している成分を意味するものではありません。
規格として決められているのは、材料の強度(400N/mm²~510N/㎟)と少しの化学成分のみ決められており、比較的自由度の高い鋼材です。よって製鉄メーカーにより成分の違いがあり、溶接性も保証されていません。
(自分は溶接性が悪いSS材は見たことありませんが・・・・)
SS材の焼き入れ性
低炭素鋼なので、焼き入れは基本的には行わず使用する材料です。必要であれば浸炭焼き入れを行い、表面のみ硬くすることは出来るのでしょうが自分は見たことはないです。
経験ある方は是非教えて頂きたいです。
黒皮材と磨き材
SS材には形(平板や丸棒)を指定する以外に、生成された「育ち」を指定することができます。
それが黒皮材と磨き材です。育ちとは材料がその形にいたるまでの工程を指します。簡単に説明すると
となります。上記違いの詳しい説明はまた別の記事で記載いたします。
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